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洗濯を洗濯機でする生活までの道のり(3)

前回の続きです。

あぁ、洗濯機が使えるってありがたい・・・そんな生活もつかの間。ある日の午前中、隣のMさんが、

「下の天井から水が漏れてるのー。あれ、ウチじゃないわ、あなたのお部屋よお!」

えっっなに? あわてて見にいくと・・・なんと階段の上あたりに茶色のシミがー

shimi

Mさん、「今は止まったけど、さっきその下を通ったらポタポタ落ちてきたのよお。」

・・・そう、ちょうどうちのシャワールームの真下です。

すぐに写真をとって管理会社にメールして、電話をかけました。

「2分前にメールしたのですが、みてください。」

(管理会社のスタッフは英語が流暢ですが、それでもお互いネイティブでない外国人同士、内容が聞き取れなかったり、私のアクセントに慣れていなかったりするので、説明が必要なことはまずメールを送って概要を説明し、それから電話をかけているのです。)

あー今日が金曜日で、しかもまだ午前中でよかった・・・というのは、ウチの場合、何かあったら管理会社に連絡することになっており、土曜日曜は休みなので連絡がとれない、という事態になるのです。ひたすら何も起こらないことを願うしかありません。

すぐにプラマーさんに連絡をとって、その電話番号を教えてくれました。このときも、プラマーさんから連絡があるからね、といわれましたが、もちろん待ちませんよー、待っていたら今日中に見に来てくれないでしょうからね。

一応昼頃だったので1時間ほど待ちました。かかってきませんので、かけましたが、案の定、電話には出ません。推測ですが、管理会社からの電話は出るようなので、登録していない電話番号には出ないのではないかと。

また管理会社に電話して、

「分っていますか?これはとても深刻な問題ですよ。どうしても今日中に来てもらわなくてはなりません。私がかけても出てもらえません。」

いや、プラマー(のボス)さん、横にも縦にもデカイおじさんで、見るからによい人、前回も腕がいいなーと思っていましたが、なんとか意思疎通はできるものの英語があまり得意でないのです。前も「英語がうまく話せないから」とすまなそうにおっしゃっていました。いえ、あなたは全然悪くない、私がオランダにいるのにオランダ語を話せないのが問題なのです、しかも英語には日本語訛りがあります。どうもすみません。

結局、電話はかかってきましたが、

「今日は見にいけない。」

それダメです。ぜったいに困る。どうしても今日来てもらわなくては困ります。事態は深刻です。共用の場所から漏れてるのですよ。」

とお願い(脅迫?)してねばったところ、なんとか同僚(実は弟子)をよこしてくださることになりました、ちょっとホッ。その途中で私が全く理解できないことがあり、何度か聞き直してしまったら、また「ボクは英語がちゃんと話せないから」と言うのですよ、ああごめんなさい。

それから、弟子さんが見に来てくれ判明したことは、排水管は大丈夫、シャワールームの床が古くて劣化している、特に床と壁の隙間から漏れている、今回補修してもまた2年後には漏れてくるだろう、そろそろ改装することを考えたほうがいいと大家に話します、これはあなたのせいではない

これはあなたのせいではない→あたりまえや!

床は確かに石作りで、すごく古いものです。いくつか見た中に同じようなものがありました。最初のほうでここをみたら、たぶん選択できなかったと思います。(←潔癖症なところがあり)ちゃんと流していても、時々足裏にセメントのかけら?があたるのでかなりはがれてきていたと思います。怪我はなかったものの危なかったです。

さて、どうして、シャワールームが洗濯機と関係あるのかといいますと、洗濯機は壁の向こう側にあり、壁をぶち抜いてホースをつけてシャワールームに排水するようになっているのです。つまりシャワールームが使えないときは洗濯機も使えない。

午前中は洗濯機を使っていたので、床はぬれている状態でした。弟子さんいわく、完全に乾くまで1日以上おいておかないと補修工事はできない、よって明日はムリ。・・・ガックリやはり来週か。仕方ないので、階下の水漏れの部分をビニールで覆い中に古タオルを入れて貼ってもらいました。日曜は使わないものの、土曜まではシャワーを使いたかったからです。シャワールームの床と壁の隙間にビニールテープを貼り、なるべく気をつけて使いました。

ちなみに、この弟子さん、到着したとき、共用の入り口の外でタバコを吸っており、そのままポイ捨て、片手にはサンドイッチがあり食べながら入ってきました。腕がよければそれでいいです。

金曜に弟子から月曜は8-11時の間にくる、と言われていたので、月曜は8時からスタンバイしていましたが、プラマーボスから9時過ぎに電話があり、10-11時の間に行く、と。ほうほう、一応時間通りね。

しかし、11:30になっても来ません。ちょうど隣のMさんが出てきたので、金曜からの経緯を話し、まだ来ないから電話するわ、と言うと、

「12時になっても来なかったら電話したほうがいいわよー」 

「えー私それまで待たないわよ、今すぐ電話するわ。」 

「ほんとこの国は待つ国ねえ(意見一致)」・・・なんて会話をしていると共用廊下にあるインターフォンが鳴り、プラマーボスが到着しました。

ボスは工事用の道具を持ってきただけで、「同僚(=弟子)が1時間以内に来る。」

また1時間・・・と思いましたが、今度はすぐに来てくれました。金曜の弟子さんとは違いますが、一度、シンクの蛇口を取り換えに来てくれたプラマーさんでした。

私は床と壁の隙間を埋めるだけかと思っていましたが、床にセメントを塗って正方形のパーツを貼りつけていき、排水管の部分は形に合わせて電動のこぎりで切り、それから周りをセメントで埋めていました。なるほど、それなら2年くらいは持つのだろうか。

補修しても水漏れを気にしながら毎日使うのはイヤだったので、管理会社に早く改装してほしいと訴えるつもりでした。でも、出来上がった床をみたら思ったより大丈夫そうなので、ま、めんどくさいし、怪我もしないだろうし、私もいつまでいるか分らないし、これでいいかー。

残念ながら、また乾くのを待つため、その日は使えませんでしたが、翌日は朝からOKとのことだったので、やーっと洗濯機が使えるようになりました。

これでこのシリーズが終わることを願ってやみません。

ここまでお付き合いいただいた皆さん、お疲れさまでした。

lepalacecake

2015/08/22 14:32

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  • 2015年6月に関西からオランダに引っ越してきました。以前にイギリスに住んでいた経験もあり、ヨーロッパには慣れているつもりでしたが、今オランダでは新たな発見の毎日です!私の感じたこと、経験したことをつづっています。これからオランダを訪れる人たちの参考になればと思っています。
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